2022年8月3日

「ESGトーク」を開催しました!

レポート

ESG領域の第一線で活躍する実践者であり、2022年度プロジェクト・エングローブのメンターを務めていただく4名をお招きし、8月1日(月)・2日(火)の2夜にわたって「ESGトークvol.1・vol.2 」を開催しました。
vol.1では、「複雑に絡み合う社会の課題をデザインの力で解くことができるのか?」と題し、Synean株式会社代表取締役/デザインディレクターのグロンデル・エスベン氏、京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 教授の水野大二郎氏にご登壇いただきました。
「そもそもデザインとは何か?」「デザインによって何が変わるのか?」という質問から始まった本トーク。直線型ビジネスから循環型ビジネスへ移行が始まった今、定量的に計測できる科学技術的なものだけでなく、定性的に感じる「よりよいもの」や理想・希望をデザインの力で現実的に統合していくことが求められているという水野氏からのお話を受け、デザイン思考の必要性について熱い議論が繰り広げられます。
グロンデル氏からは、知識を行動に置き換え、スモールスタートで循環を繰り返し、望ましい社会を作っていくデンマークの事例をお話いただきました。地球温暖化や生物多様性の危機、差別や分断、地政学的な困難などの複雑に絡み合った問題は1つのサービスでは解決できません。だからこそ、透けて見える規模感であり、ものづくり文化が培われてきた神戸でチャレンジする意義について、熱く語られました。
vol.2では、「持続可能な未来に向けて今、ビジネスに何が求められるのか?」と題し、株式会社Zebras and Company 共同創業者/代表取締役、Tokyo Zebras Unite 共同創業者の田淵良敬氏と、株式会社バリューブックス 取締役 いい会社探求の鳥居希氏にご登壇いただきました。
Zebras and Companyはエコシステムの流れの中で、持続可能性と社会・環境・経済へのポジティブなインパクトに主眼を置いた「ゼブラ企業」という概念の普及や投資・経営支援をされています。
バリューブックスは、古本や新書を扱う本屋で、先日「B Corpハンドブック よいビジネスの計測・実践・改善」を出版されました。「B Corp™」は財務だけでは測れない会社の価値を、ワーカー、コミュニティ、エンバイロメント(環境)、ガバナンス、カスタマーの5つの領域から良い企業を認証するアメリカで始まった認証制度です。
壮大なテーマを前に、「今、ビジネスに何が起こっているのか?」「良い会社とは何だろう?」という質問からトークはスタートし、田淵氏からは投資する会社の条件として「事業成長を通じて、より良い社会を作ることを目的としている」など挙げられました。企業のあり方はこの3年で大きく様変わりし、市場を独占するのではなく、みんなで一緒に成長していこうという長期的でインクルーシブな経営へと価値観が変化している、とお話は続きます。
鳥居氏からは、気候変動に始まり複雑な問題に直面する今、一企業では解決できないことがたくさんあり、ビジネス(企業)とパブリック(行政やNPO)の境界線が問われているとお話しがありました。
最後にお二人より、「地方都市でありながら海外と繋がっている神戸の良さを活かして、グローバルという視点で事業づくりを取り組まれたい方」や、「新規事業を共創するプロセスに価値があるので、ビジネスに限らず音楽や文学など多岐にわたる分野の方」などに「プロジェクト・エングローブ」にぜひご参加いただきたいとメッセージをいただきました。
2022年度(第2期)「プロジェクト・エングローブ」への申し込み締め切りは8月7日です。神戸市内企業とクリエイティブ・パートナーを募集しております。詳細は以下の募集要項をご覧ください。ご参加お待ちしております。
プロジェクト・エングローブ 募集要項
https://englobe-kobe.com/recruitment/
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