2023年2月12日

「海外交流会」開催レポート

レポート

2月2日(木)、2022年度の最後のプログラムとなる「海外交流会(発表会)」をオンラインで開催しました。海外交流会の目的は、世界をフィールドにSDGs/ESG文脈で先駆的な活動を進めている研究者や実践者をお招きし、国外の視点から意見やアドバイスを得て、多角的な視野を持つことです。

今回ゲストコメンテーターとして参加してくださったのは、スペイン・バルセロナのグリーン・ファブラボの創始者であり、欧州やアジアなどで持続可能な開発プロジェクトに携わられてきた、Ecological Interactions, Fab Lab Barcelonaのジョナサン・ミンチン氏、建築家であり、バルセロナでFab City のネットワークコーディネーターを務めるアイダ・ジュシック氏、ニュージーランド、欧州、欧州などでデザイナー・エンジニアとして活躍し、九州大学芸術工学研究院デザインストラテジー専攻/未来構想デザインコースの助教授を務めるトクシュウ・イナムラ氏の3名です。

 

それぞれの地域に根付く特有の文化を理解し、社会構造を捉えてきたコメンテーターの方々からは、5チームに向けて以下のようなフィードバックやコメントをいただきました。

 

「アイデアが実装される時に実際どんなことが起こるのかを考えてみてほしい。業界を超えたステークホルダーと共に手を取り合って活動に取り組むことが課題解決への道に繋がるのではないでしょうか。」

「無駄になってしまうであろう資源の活用方法を考えると同時に、そのような資源を搾取しない方法を考える必要があると思います。」

「対象のエリアの中に、どのようなステークホルダーがいるのかを改めてマッピングすることから始めてみてはどうでしょう。そして、『何を』・どれくらいの『頻度』で循環させていく必要があるのか、考えてみてほしい。」

「世代別に解決の糸口を探ってみることも有効でしょう。」

製品自体にどのような文化的、歴史的な側面があり、それをどう結びつけていくのかを意識する必要がある。人々は製品自体を買うだけではなく、価値をも買っているのです。」

 

多くの地域や事業を横断的にみてきたからこそ出てくる多角的な視点と、ストーリー性や共感性のある海外の成功事例を交えながらの具体的なアドバイスに参加者から質問が飛びます。フォーカスするポイントや本当の障壁は何なのかを考えるヒントを数多くいただきました。

また、参加者チームのビジョンやアイデアに対して、「どのアイデアも大変興味深く、世界的・社会的に大きな価値があるプロジェクトである」「ヨーロッパで一緒に活動しましょう」などと背中を押してくださる温かな激励の言葉に、参加者は「神戸で創るビジネスの種を世界へ繋げ、広げていきたい」と決意を新たにしたようです。

海外交流会が2022年度プログラムの最後の回となりましたが、各チームのアイデアにおける「ビジネスエコロジー」はこれからがスタートです。5ヶ月間かけて、作り上げてきたビジネスの種がどのように花開いていくのか、ご期待ください!

シェアする
  • Facebookロゴアイコン
  • Twitterロゴアイコン

最新のお知らせ

一覧はこちら