2022年11月21日
「ビジネスエコロジーの探索 Day2」開催レポート
レポート
10月1日(土)-2日(日)の2日間に渡り、「ビジネスエコロジーの探索」を合宿形式で行いました。(1日目の様子はこちらのレポートをご覧ください。)
2日目は、酪農を中心とした循環型農業を実践する弓削牧場の視察からスタート。住宅街のトンネルを抜けて弓削牧場に到着すると、気持ちのいい風景が広がります。
約35年前から搾りたての牛乳からチーズを自家生産しはじめ、住民を巻き込んで新たな食の提案をするなど、6次産業化の先駆けとして神戸の畜産業をリードしてきた弓削牧場。オーナーの弓削さんは、最先端の自動搾乳ロボットを取り入れ、乳牛たちが自ら搾乳できるようにしたり、自由に野山を歩き回ったりできるようにと、牛たちが健康でストレスが少ないようにと工夫されています。
また、高度成長期に伴い牧場周辺の住宅化が進み、臭いの元となる牛のふん尿を有効活用できないかと始まった自家バイオガス生産の装置開発により、施設内のエネルギーは自給でまかなっています。さらに、バイオガスの発酵残渣である消化液を有機肥料として活用し育てているオーガニック畑のハーブや野菜は香りも味もとても豊かでした。
資源循環によるエネルギーの地産地消モデルの拡大を目指す弓削さんの飽くなき探究心と行動力に感銘を受けた5つのチームは、この後ワークショップ会場に戻り、自社のビジネスエコロジーの探索に繋げていきます。
グループワークでは、エングローブのメンター5名に各チームに入っていただき、それぞれのチームのアイデアを深めていきました。
「私たちは特定のフレームの中で循環系を捉えようとするが、全く予想していないステークホルダーにとって予想していないことが価値となり得る。特定の枠に囚われず、ステークホルダーやエコロジー探索していただきたい」
「ステークホルダーと言うとフレームで考えてしまいがちなので、違う言い方をしてみると解像度が上がるだろう」
「企業とクリエイティブ・パートナーが力を合わせるからこそ新しいビジネスへ挑める機会。アイデアを高める時には想いを優先させて、既存のビジネスではない新たな可能性を探りましょう」
メンターからフィードバックを受け、これまで、「パーパス→実現価値 (Value Proposition) → 実現価値創出のための仕組み (エコロジー) 構築→ビジネスエコロジーの探索」というステップで構想してきた各チーム、次回の「アイディエーション」の回に向けて、更に自社のアイデアをブラッシュアップしていきます。
写真撮影: Life Journey株式会社